会場に入ったのは11時過ぎです。ステージイベントは谷間の時間のようで、ステージには誰もいません。
ステージの横には、なにやら神殿めいたものがあります。
というのも、この「比内とりの市」のメインイベントは、比内地鶏をはじめとした全ての食鳥の霊に感謝する「比内地鶏感謝祭」なのです。
およそ人間は他の生物を食することでその生命を保っていますが、現代生活ではそれを実感する機会はほとんどなく、ともすると忘れがちになってしまいます。神を信じる信じないは人それぞれですが、食べ物やそれをはぐくむ自然に対する感謝の気持ちは、信仰を超えて万人が持ち続けるべきものであるといえるでしょう。
と堅い話になってしまいましたが、そんな空気を和ませるべく(?)ゆるキャラもウロウロしています。
顔が白い方は「マネキ鶏のコッコちゃん」というそうですが、オレンジの方は名前がわかりません。
ステージの反対側には出店が並んでいます。比内地鶏の焼き鳥や、千羽焼き、さらには秋田の郷土料理であるかやきの販売が行われています。
ちょうど千羽焼きが焼き上がるところのようです。こんな感じで10m以上連なっているのは圧巻なのですが、1羽4000円(ハーフサイズは2200円)...とても1人では食べきれないので見送りました(^-^; その代わりに、というワケでもないのですが、野菜たっぷりのかやきを1杯(200円)と、焼き鳥1本(250円)をいただきました。
店が出ているのは、屋外だけではありません!
屋内のゲートボール場が、今日は「たんぽ村」として開放されています。飲食店を中心に、20店ぐらいあるでしょうか。そんな中から、きりたんぽ鍋(600円)を食べることにしましたo(^-^)o
きりたんぽが3本、そして比内地鶏も入っています☆
夢中になって食べていたのですが、外からドンドンと太鼓のような音が聞こえてきました。そういえば12時から屋外ステージで催しがあったような気がします。せっかくですからちょっと見てみましょう。
大館市の田代地区に伝わる伝統芸能、「田代太鼓」だそうです。田代太鼓の沿革はよくわかりませんが、郷土の貴重な無形財産を後生に継承するべく、このような機会を見つけて振興会が演奏を披露しているものなのでしょう。最初の曲は子供達の演奏者を交えていたことからも、未来を見据えての活動であることがうかがい知れます。
こういうローカルな祭りというと、得てして微妙な演歌歌手を招いたりすることが多いのですが、この「比内とりの市」ではプログラムに演歌歌手の名前はありません。それに代わって(?)郷土芸能の実演が2日間で3本組まれていることに好感を覚えました。いや、単に「比内地鶏以外に主役はいらない」ということなのかもしれませんが(^-^;
演奏は30分程度行われました。後半は雪が吹き付ける中での演奏でしたが、お疲れ様でした~☆
最後にもう一度「たんぽ村」に立ち寄って、ォャッを購入しました。
バター餅(100円)です。このあたりだと鷹巣(北秋田市)のバター餅が有名ですが、それとは別モノで、こちらは本家(?)のものより味が濃厚な気がします。私はこっちの方が好みでしたo(^-^)o