突然だけど、このあたりの観光シーズンっていつなんでしょう?鍾乳洞はそこらへんの山林と違って、季節によって表情が変わるモノでもないので、いつ見に行ってもいいと思うのはシロウト考え?
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今回もいわのふ氏とともに訪問です。って朝神戸を出て、気の遠くなるような道のりだったねぇ。当然ながらもういい感じに夕方です。鍾乳洞に近づいてもそれらしい盛り上がりが全く感じられません。
やっとそれらしいところに出たのですが、駐車場が100円とか400円とかいろいろなことが書いてあります。その町営?駐車場にクルマを向けると、それらしいオッチャンが1人。しかし何も言われません。駐車場の番台小屋も無人。勝手に止めて…いいんですよね?
このあたりから違和感が強くなってきました。「もしかしたら今日は入れないのでは」という疑念が渦を巻き始めた頃に目に入ったのは、観光バスと多くの観光客。客の顔はだいたいが満足そうです。その笑みだけを頼りに、「入口」と案内されている方向に足を進めました。
「龍河洞」の時と同様に、入り口までは多くの商店が軒を連ねています。違いがあるとすれば、ほとんどの店が閉まっていること。しかも今日の営業を終えた雰囲気は全くなく、明らかに長期的にシャッターを下ろしっぱなしのご様子です。ゴーストタウンのような路地にスピーカーから流れる「プラネタリウム」(大塚愛)がむなしくこだまします。
5分ほど歩いて、ようやく入り口へ。時刻は16時50分で、まさに「遠き山に日は落ちて」の様相を呈しています。そしてカーテンが閉まっている入洞券売り場。入洞料はいくらかな?と思って料金表に目をやると、1200円という値段より、8:30?16:30という文字に愕然としました。モウ終了シテルジャン!
どうやらちょっと前を歩いていたカップル風の男女2人組も同じ憂き目に遭ったようで、とぼとぼと帰っていきましたが、我々は未練タラタラオーラを迸らせていると、窓口のオバチャンが「もう終了です」と言うついでに「どちらからおいでですか?」みたく聞いてきました。いわのふ氏が返答。「神戸からです」。「それは遠いねぇ」。私はもっと遠いノダ!などと思っていると、オバチャンが「そしたら、入り口まで見に行ってもいいですよ、奥に係の人がいますから」と語りかけるのです!それが残業の種になるとも知らずに(むしろ残業代をくすねるための確信犯?)。
お言葉に甘えて切符も買わずに奥へ進んでいくと、断崖絶壁と、大きな洞への入り口が我々の目を奪います。ここが入り口...かな?と思うのですが、誰もいないし、奥に入って行けそうなので、さらに足を進めました。
しばらくして左側に「冒険コース」の入り口があります。見た感じだと滑りやすい岩を登って崖の上から洞内を一望...という、冒険心をチクチクと刺激する道のりなのですが、さすがにタイムオーバーもいいところなのでここには入れず。次回訪れる時は是非足を踏み入れたいですね。
このあたりはまだ反対側から戻ってくる見学者もちらほら。「百枚皿」はちょうど説明をしていたバスガイド?さんの話によると500枚くらいあるそうです。それでも「百枚」とは謙虚ですなぁ?。ハリセンボンの針の数だってもっと少ないだろうにね。
さらにカボチャだの大松茸だの、食欲をそそる岩の数々をごちそうになり、メインの「黄金柱」の登場です!もうそのスケールにはただただ圧倒されます。高さ15メートルだっけ?柱の上まで登り切ったら私もドラゴンになれるかのような錯覚さえ覚えます!
...と、このあたりまで来ると周りには人っ子一人いません。「係の人間」も見当たらないし。「このまま2人して閉じこめられたらどないしますか?」「あの入り口は閉められないでしょ」「でも電気消されたらなかなか大変でっせ」みたいなジョークトークで不安を紛らわせると、奥から人間が。どうやら係員らしく、「もうちょいあるけど、そっちから出ても何もないので、結局戻らなアカン」という内容のことを話してきました。まあ向こうから出てもいいのですが、おそらくもう閉めちゃってるんだろうし、最後まで見てから入り口に戻るみたいなことを伝えました(入洞料払ッテナイノニネ)。しっかし、読心術を使えない私でも「まだおったんか」と思っているのがバレバレな係員、つーかそういうシチュエーションでしたね?。
あとはさして問題もなく、1時間ほどにわたって「日本一」の鍾乳洞を堪能しました。
「料金払った方がいいんじゃね?」みたいな話も浮かんだけど、そこらへんをウヤムヤにできるのが我々のイイトコロですね。この場できちんと宣伝してるので、それで勘弁して下され。
で、再びゴースト商店街を通り抜け、駐車場へ。駐車料金を取り立てる人などもちろんいません!頭の中のハテナマークが解消しないまま、次の目的地へ旅立ったのでした。めでたし、めでたし。
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で冒頭の話に戻るのですが、「日本一」の秋芳洞がこんなにさびれてていいはずがありませんよね!と考えるとやっぱりオフシーズンだったのかなぁ?
この疑問の解決は、私がまた違った季節に訪問するまで迷宮入りとなりそうです。
(参考)秋吉台・秋芳洞観光サイト
http://www.karusuto.com/