はやくハヤシライスを食べたいところですが、百石町展示館の話を先にします(^-^;
2002年に弘前の文化財に指定された建物ですが、それまでは青森銀行の所有物でした。さらに時代を遡ると、1886年に呉服屋の店舗として建てられたそうです。直前に大火事があったこともあって、「燃えない建物」をコンセプトとして土蔵造りで建てられたのでした。
現在は観光施設として、またギャラリーや小規模なコンサート会場としても使われています。
さて、喫茶室は入口を入って左側にあります。特撰牛ハヤシライスで知られるこの店ですが、以前訪れたときは売り切れになっていました(>_<) なかなかの人気メニューであることが窺えます。
この日は11:30頃の訪問でしたので、さすがに売り切れていませんでした。あ、営業は10:30からだったような気がします(公式サイトでは9:30~になっているなぁ)。
一番奥の席から見ると、店内はこのようになっています。
左手前側が見えませんが、ほぼ長方形の店内です。奥の方にウェイトレスが見えます。和服姿が建物にマッチしていますね☆
やっとこさ、ハヤシライスの登場です!
ここには写っていませんが、確かサラダもついてきました。
...もう1年近く前なので、具体的な味は覚えていません(^-^; が、古き良き日本の洋食である「ハヤシライス」を文明開化の雰囲気の中で味わうのですから、十分に満足のいく一品であったことは間違いありません!
そして今日は食後のコーヒーにも注目です。この「藩士の珈琲」とは一体何なのでしょうか!?
話は、百石町資料館よりも古い、江戸時代まで遡ります。
弘前藩は蝦夷地が近い事もあって幕府にたびたび北方警備を命じられましたが、そのたびにビタミン不足による浮腫病で多くの藩士が亡くなっていました。その予防薬として支給されるようになったのが珈琲だったのですが、一説ではこれが「庶民が最初に飲んだ珈琲」であるとされています。
現在も多くの喫茶店がある弘前ですが、歴史観光の一環として
「珈琲の街ひろさき」というプロジェクトが立ち上がり、加盟店では当時の珈琲を再現して、「藩士の珈琲」として提供しているのです。観光案内所では「珈琲の街ひろさき ガイドマップ」を配付していますので、興味のある方は是非入手してみて下さい!
話が長くなりましたので、さっそく飲んでみましょう。といっても、飲み方がよくわからないので、ウェイトレスさんに指導を受けながらいただきます。
とりあえずbeforeとafterの写真を並べておきました。取っ手のついていない湯飲みのような器で飲むのがもの珍しく感じられました。味も現在のコーヒーとは若干違うような気がします。気のせいかもしれませんが。
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最後に余談を1つ。
この店では20時まで営業していることもあってか、ビールも提供しています。が、ウェイトレスさんたちはビールサーバの扱いがわからずに四苦八苦していました。会話を聞いていると、彼女たちはビールを飲まないので試してみるわけにもいかないそうです。
ん~、この店であれば、そこまでしてビールを扱う必要もないような気がするのですが...いかがでしょうか(^-^;