あるでん茶放浪記

北海道から青森県へのアクセス手段を紹介する特集の第3回です。今回は、●●●開業が迫って虫の息となっている夜行の急行列車「はまなす」を紹介します。

※北海道新幹線開業(2016年3月)にともない、急行「はまなす」は廃止になっています。※

急行はまなすは、札幌駅と青森駅を結ぶ夜行列車です。途中、新札幌駅、千歳駅、苫小牧駅、東室蘭駅などに停車します。
(6/12/2015撮影)

行き、帰りとも、22時台に出発します。行きは5時半頃青森駅に到着、帰りは6時過ぎに札幌駅に到着となります。早朝から行動を開始できるのが最大の利点です。青森県のみならず、東北各地を目的地とする場合にも使えます。

座席等のバラエティが豊富なのが特徴です。まずは、寝台車(B寝台)です。2段ベッドが向かい合った形の、いわゆる開放型になります。個室の寝台はありませんので注意してください。
(1/23/2014撮影)

続いてカーペットカーです(以下、写真なし)。寝具こそないものの、カーペットに寝転がる(転がったらダメか)ことができます。顔の部分(頭部がくるように設計されている部分、の意)だけカーテンで仕切られていたはずです。座席よりは安眠できるにもかかわらず座席の指定席と同じ料金で利用できるので、大変人気が高いです。早めの予約をオススメします。
座席車には指定席と自由席があります。通常、指定席には座席間隔が広いドリームカーという車両が割り当てられますが、車両が増結される繁忙期にはそうでない車両にあたる場合もありますので気をつけて下さい。
自由席は、超繁忙期には出発3時間前に列ができるという噂があります(*_*)

運賃・料金ですが、札幌(市内)～青森間の利用であれば、運賃8200円＋急行料金1300円の9500円が席の種類にかかわらずかかります。
自由席であればこれだけでOKですが、指定席／カーペットカーであれば指定席券で520円540円、B寝台券であれば寝台券で6480円がさらにかかります。
帰りにJR以外の交通手段を使うのであれば、この料金が基本になります。(駅レンタカーを利用するのであれば、レール＆レンタカーきっぷというのもあります。)

往復でJRを利用するならば、北東北フリーきっぷが便利です。 札幌～青森の往復(特急／急行料金込み)と、青森秋田岩手にまたがるフリーエリアでの乗り放題(運賃のみ)が含まれて17800円ですが、札幌～青森を往復するだけで元が取れます(ただし有効期間は6日間です)。ただし、B寝台は利用できないのでご注意下さい。また、函館発(12960円、4日間有効)、旭川発(20780円、6日間有効)の設定もあります。
B寝台を使いたい場合は、青森往復きっぷというのがあります。札幌(市内)発のみの設定で20060円です。フリーエリアも青森～弘前だけと狭いので、B寝台を使うのでなければ北東北フリーきっぷを使った方がいいでしょう。

いずれのきっぷも、急行はまなすだけではなく昼の特急と組み合わせて使うこともできます。次回は、その昼の特急を紹介します。

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